よく噛むと健康になれる
「ダイエットのために食事を気をつける」「栄養のある食事をする」のように、食べる物にこだわりがある方はとても多いです。
しかし、そのためにダイエット食を購入したり、サプリメントを試すケースも多いです。こういった方法はとにかくお金が掛かるだけでなく、これだけでは大きな効果はありません。あくまで補助的に利用するものです。
今回紹介するのは、食事の内容ではなく「よく噛む」ことです。よく噛むと体にいいことは何となく知っていても、噛むことを実際に取り組んでいる方は非常に少ないです。
しかし、よく噛むことで健康への効果は抜群です。お金が掛からないのに、サプリメントなどよりもよっぽど効果があります。
今回は、よく噛むといいこと9選を紹介していきます。
よく噛むといいこと9選
・ダイエット効果
最近の研究では、噛む回数を増やすことで約15%の食事を減らすことができるという発表がありました。食事をよく噛むと満腹中枢が刺激され、食欲が押さえられるためです。
また、食前にガムを10分間噛むようにするだけで、エネルギー代謝が促進され体重が減ります。
・脳の活性化
よく噛むことで、記憶力の向上と認知症の予防に効果があります。噛むと脳神経が刺激され、脳に流れる血液の量が増えるためです。
噛む刺激は眠気を抑え、集中力・判断力を高めます。自分だけでなく子供にもよく噛むことを教えましょう。
・胃腸の働きを助け、栄養が行き渡る
よく噛むことで、食べた物は口の中で消化されます。その結果、胃腸への負担が軽くなり、消化吸収が良くなります。
消化吸収がスムーズになると、食べ物の栄養素が体内に効率的に行き渡します。この健康への効果は絶大です。
・虫歯予防
よく噛むことで唾液が多くなり、虫歯や歯周病の予防になります。唾液には食べ物を消化させるだけでなく、口の中の虫歯菌や歯周病菌を殺す効果があるためです。
また、よく噛むことで歯垢が歯に付きにくくなります。
・小顔効果
よく噛むことで口の周りの筋肉が引き締められ、小顔効果があります。老人は歯が無くなると噛むことができず、筋肉がたるみシワが増えてしまいます。
・歯並びが良くなる
よく噛むことで顎の筋肉が鍛えられ、歯が並ぶための顎の骨を発達させる効果があります。その結果として、歯並びが良くなります。
・口の器官が発達する
よく噛むことで口の器官である味覚や触覚が発達します。また、よく噛むと顎の発達を助けるため、表情が豊かになったり、言葉の発音がきれいになります。
・ガン予防
唾液には「ペルオキシダーセ」という酵素があり、食品の発がん性を抑えます。私たちが食べる食事には、焦げてしまった物など発がん性物質が含まれる物があります。
発がん性物質が体に蓄積されればガンになりますが、ペルオキシダーセは発がん性物質を体の外に出してくれる効果があります。
・育毛効果がある
よく噛むことは育毛効果があるので、薄毛に悩む方は試してみましょう。
よく噛むことで、顔や頭部への血行が促進されるため、髪に栄養が行き渡りやすいためです。育毛には栄養が重要だと覚えておきましょう。
1口30回噛むことを目標にしよう!
現代人の食事では、1回で噛む回数は平均620回と言われています。
戦前は1,400回、鎌倉時代は2,500回と言われています。多忙な現代人は食事に時間を掛けず、昔に比べると柔らかくて食べやすい物が増えています。
例えば、おやつもケーキなど柔らかい物ばかりではなく、おせんべいなど硬い物も食べるようにしましょう。玄米・りんご・こんにゃくなど、歯ごたえがある物を積極的に食べるようにすると、よく噛む習慣が身につきます。どうしても時間が無い場合は、食後にガムを噛むようにしましょう。
「食事の内容」よりも「よく噛むこと」の方が大事という方もいるほどです。これほどコスパ抜群な健康法は無いので、ぜひ試してみてください。
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