水道代は30%カットできる!節約術を実践しよう
あなたは毎月どれくらいの水道代が掛かっているかを把握しているでしょうか?
住んでいる市区町村によって、水道料金は異なります。世帯人数別の月額料金は、下記が目安となります。
1人 : 1,500円~2,000円程度
2人 : 3,500円~4,000円程度
3人 : 4,500円~5,000円程度
4人 : 6,000円~6,500円程度
5人 : 7,500円~8,000円程度
6人 : 9,500円~10,000円程度
この金額は一般的な家庭ですが、水道代は節約術を実践することで30%程度はカットすることが可能です。また、これまでと同じように水を使っていても、使い方や節約グッズを活用することで、安くすることができます。
水道代は一生掛かる費用なので、長い目で見るととても効果の高い節約術です。今回は水道代の節約術について、詳しく解説します。
そもそも水道代の計算方法って知ってる?
水道代は、通常2ヶ月に1度請求されます。
「基本料金」と「従量料金」に分かれており、市区町村によって料金は異なります。
基本料金
基本料金は、水の使用量に関わらず必ず請求される料金です。基本料金は、口径サイズによって異なります。
東京都23区の口径サイズ別基本料金
13mm : 860円
20mm : 1,170円
25mm : 1,460円
1世帯で一般的な契約の場合、13mm口径での契約が多くなっています。最近では、20mm口径の契約が増えてきました。二世帯住宅の場合は、25mm口径での契約が一般的です。
口径の大きさが違うと、一度に使用できる水の量が変わります。例えば、13mm口径の家庭でお風呂のお湯を入れながら台所で洗い物をすると、水の水圧が低下するといった影響があります。
従量料金
「従量料金」は、使用した量に対して料金が掛かります。水道代を節約する中で、基本料金は変えられないので従量料金を節約することが必要となります。
従量料金の設定は「生活に必要不可欠な分については単価を低く設定しよう」という考えがあります。つまり、使用量が少なければ量に比例する以上に、単価が低くなり水道料金の節約に繋がるのです。
・東京都23区の例
東京都23区で月に18㎡利用している場合、単価は128円となります。しかし、月に32㎡利用してしまった場合は、1㎡当たり単価202円となり、大きく水道料金が跳ね上がるのです。
水をどこで使っているのかを知ろう
水道代の節約術を紹介する前に、まずはあなたがどこで水を使っているのかを知りましょう。下記に一般家庭で使用されている水の割合をまとめました。
1位・・・お風呂(40%)
2位・・・トイレ(22%)
3位・・・キッチン(17%)
4位・・・洗濯(15%)
5位・・・洗面所(6%)
7~8年前まで、水道の使用量第1位はトイレでした。以前のトイレは大8リットル・小6リットルの水道量が標準でしたが、現在は節水トイレが普及しトイレでの使用量が下がったためです。
それでは、1位から順番に解説してきます。
お風呂での水道代節約術6選
まずは、水道代の40%を占めるお風呂での節約術を紹介していきます。
お風呂はガス代も掛かるので、お風呂での節約術を効果的に実践すれば、大きく節約に繋がります。
節水シャワーヘッドを使う
必ず活用してもらいたいのが「節水シャワーヘッド」です。
節水シャワーヘッドとは、シャワーの出る穴の数を少なくして、水の量を減らすことができる節約グッズです。約40%の節水をすることができます。
「シャワーの勢いが無くなるから、汚れがなかなか落ちないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、シャワーの穴が少ないだけで水圧は変わりません。快適な使用感で水道代が節約できるのは嬉しいです。
また、節水シャワーヘッドは手元に一時止水スイッチが付いている物が多いです。こまめに水を止めることができるので、より節水効果が高い物になっています。
amazonで1番人気となっている「タカギ キモチイイシャワピタT」は、1,000円程度の商品ですが「年間3万円の光熱費を削減」と謳っている商品です。この価格にも関わらず2年保証が付いており、すぐに元が取れます。
SUPERアカパックンを使用する
あなたは毎日お風呂のお湯を入れ替えているでしょうか?お湯を変えないとどうしても湯垢が出てしまい、臭いがあるので毎日入れ替えるという方は多いと思います。
そこでオススメなのが「SUPERアカパックン」です。お風呂に浮かべるだけで、お風呂の汚れを大幅に軽減してくれるという優れた商品です。
特殊繊維で油を吸い取る商品で、船舶事故の原油を回収する繊維と同じ素材が使われています。バスタブの湯垢がなくなり、翌日に洗濯物をしてもニオイはありません。湯船に浮かべるだけで効果絶大です。
お風呂の残り湯を使う
お風呂の残り湯を洗濯に使うと、水道代は大きく節約できます。先ほど紹介したSUPERアカパックンを使用することで汚れを少なくすれば、洗濯で使っても問題ありません。
お風呂の残り湯には、体に残った汗・油分・細菌などが存在するため、洗濯に使用するのはためらう人もいると思います。しかし、温かい残り湯の方が洗剤溶けも良いですし、すすぎは水を使うので仕上がりは変わりません。
お風呂の水を汲みとるホースは、電動式でも2,000円以下で購入できます。
お風呂の残り湯は水やりや掃除にも使える
お風呂の残り湯は、洗濯だけでなく水やりや掃除にも使用できます。玄関の掃除などにも、残り湯を使用することをオススメします。
4人家族であればシャワーよりもお風呂
浴槽1杯分の水の量は、シャワーを16分間使用した量に相当します。もしあなたの家庭で使うシャワーの時間が16分を大きく超える場合、お風呂に入った方が水道代の節約につながります。
1人暮らしであればシャワーの方が安い場合が多いですが、4人家族であれば確実にお湯を貯めた方がむしろ節約に繋がります。
お風呂を入れすぎない
全自動給湯機が設置されていればいいのですが、設置されていない場合はタイマーで時間を測っている方が多いと思います。
しかし、水の量がいつもより多い場合など、入れすぎる場合もあると思います。そこでオススメなのが「バスピッターL」という商品です。
「バスピッターL」は、お湯の水位や温度を設定できて、到達したときにブザー音で通知してくれる商品です。これがあれば、お風呂を入れすぎることがありません。
トイレでの水道代節約術4選
次に、水道を使う場所で第2位「トイレ」での節約術を紹介します。
大・小を使い分ける
レバーの「大」「小」を使い分けしない人が意外に多いですが、大と小では水の量が違います。きちんと使い分けることで、長い目で見れば水道代の節約に繋がります。
節水型トイレに変更する
あなたが持ち家に住んでいるのであれば、節水型トイレに切り替えることをオススメします。設置する時に費用は掛かりますが、最近の節水型トイレは水の使用量が格段に少なくなっています。
TOTOのデータによると、1994年製の商品は大洗浄で10Lが必要でしたが、2012年製では3.8Lの水量で流せるようになっています。水道代を大きく節約でき、新しいトイレを購入しても元を取ることができます。
温水洗浄便座の水量を弱める
温水洗浄便座が付いている場合、洗浄用の水量を調節しましょう。水圧調節ボタンで水圧を低くすることで、水の量を節約することができます。
外出先でトイレを済ませる
これだけ家計を圧迫するトイレなので、可能な限り外出先で済ませてしまいましょう。
キッチンでの水道代節約術7選
次に、キッチンでの水道代節約術を5つ紹介します。
ため洗いをする
キッチンで水を流しっぱなしにして食器を洗うのに比べて、ため洗いにすることで大きな節約効果があります。
また、キッチンの洗い場が広い場合は、洗い桶を2つ使うと良いです。片方の桶に水と洗剤を入れておき、使い終わった食器は洗剤の入った桶へ入れます。
もう片方の桶には水だけを入れておき、洗剤入りの桶の中で洗った食器を、水だけの桶に移すことでほとんどキレイになっています。あとは軽くすすぐだけで良いので、とても楽です。
また、使う洗い桶は足付きがオススメです。桶の下に汚れなどが付きやすいのですが、足付きであれば簡単に汚れを洗い流すことができます。
食器を洗う順番を工夫する
ほとんどの方は、桶の中にある食器を上から洗う方が多いです。しかし、食器の洗う順番を変えるだけで、洗剤も水道代も節約になります。
順番は、ほとんど汚れていないはしやスプーン → コップ・やかん → お皿 → 鍋・フライパンなどの調理道具となります。汚れが少ない物から洗うと、洗剤のつけ足しや水の量も少なくて済みます。
節水コマを使用する
水道の蛇口を節水コマにすることで、水道代の節約につながります。節水コマは通常のコマに比べ、ゴムの部分が厚くなっており、流水量は半分に抑えられるためです。
食器洗い乾燥機を使う
食器洗い乾燥機の普及率はまだ1割程度ですが、長い目で見るとお買い得です。
手洗いの場合、かなりの水と洗剤を使います。食器洗い乾燥機を使えば手間だけでなく、水の量は10分の1で済みます。
「乾燥するとその分電気代が掛かってしまう。」という方は、食器の洗浄のみの設定にして、洗浄が終わったら食器洗い乾燥機の蓋を開けて、庫内を開放しましょう。食器洗い乾燥機は高温で洗浄するので、余熱で十分に乾かすことができます。
手が荒れてしまう人にも、食器洗い乾燥機は水仕事が少なくなるのでオススメです。
キッチンスポンジを変える
有名な「スコッチブライト」など、キッチンスポンジを変えてみてください。簡単に汚れが落とせて、泡立ちがいいので水を流す量や洗剤の量を少なくすることができます。
お皿の汚れはふき取ってから洗う
カレー・油など汚れたお皿を洗う場合、まずキッチンペーパーやティッシュなどで汚れをふき取りましょう。洗剤や水の量を大きく減らすことができます。
また、読み終わった新聞紙や牛乳パックでも、キッチンペーパーの代用ができます。
泡切れのよい洗剤を使う
泡キレの悪い洗剤を使っていると、余分な水を使うことになります。泡切れのよい洗剤を使うことで、水道代の節約に繋がります。
洗濯での水道代節約術3選
次に、洗濯での水道代節約術について解説します。
倍速にする
汚れが少ない服を洗濯する場合には、倍速設定にしましょう。倍速にするとすすぎ・脱水の回数が減り、大きな節約になります。
すすぎの回数を減らす
一般的な洗濯機の場合、すすぎは2回の設定になっていることが多いです。汚れが少なければ、すすぎは1回で問題ありません。
洗濯自体の回数を減らす
洗濯物は可能な限りまとめて、少ない回数で洗いましょう。また、服は必ず洗濯しなければいけない物ではないので、トップスなど汚れていない物は何度か着ても問題ありません。
番外編 雨水タンクを使用する
雨水タンクとは、雨どいから集めた水を貯めておけるタンクのことです。設置方法は雨どいの一部を切りとり、専用の集水器を取り付けるだけです。
庭の水撒きなどに水道を使う必要がなくなるので、屋外作業をする方にはかなりの節水効果が期待できます。非常時にトイレを流すための水が確保できるなど、防災グッズとしても活躍します。
値段は50Lタイプが1万円台で購入でき、補助金を出してくれる自治体もあります。水道の節約だけでなく、防災対策にもなるのでぜひ検討してみてください。
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