お金を使わない生活をするために
自分では節約をしているつもりにも関わらず、「毎月いつの間にかお金が無くなっている」という方は多い。
電気はこまめに消してる、高い買い物はしない、自炊をしているといった方は多いが、これだけではお金が貯まる家計にはならない。自分のお金をきちんと把握できておらず、知らず知らずのうちにお金を使ってしまっているためだ。
今回は、お金を使わない生活をするために必要な7つの知識を紹介する。1つずつ進めていくと、あなたも自分の家計管理ができてお金が貯まるようになる。
1.断捨離をする
お金を使わない生活をしている人は、自分の持っている物を把握できる人だ。
同じような服を持っているのに新しい服を買ってしまう、新しい物を買ったのにあまり使わなかった、こういう経験が多い方は「断捨離」から始めよう。断捨離を行うことで、自分の好きな物だけを残し物を把握できるようになる。
断捨離とは、普通の片付けや整理整頓ではない。人生や日常生活に不要なモノを絶ったり捨てたりすることで、モノへの執着から解放されて身軽で快適な人生を過ごそうという考え方だ。
断捨離を行う目的は、モノへの執着をなくして自分の持っている物を把握することだけではない。新しいモノを取り入れる余裕を持つことだ。
シンプルで快適な生活をすることで、自然とお金を使わないようになる。家にあるモノを「残す物」「捨てる物」「迷う物」に分けて、まずは捨てる物をピックアップしよう。
今のゴチャゴチャした部屋ではなく、シンプルで散らかっていない部屋を目指そう。一度自分が持っている全ての物と向き合うことで、自分に必要なモノを判断する力が養われる。その結果、自分に必要な物だけを買うことができるようになる。
2.家計簿を付ける
自分のモノを把握できるようになったら、次は自分の家計を把握できるようになろう。
しかし、「家計簿に挑戦したけどすぐに挫折した」という方は多い。そこでオススメしたいのが、自動家計簿作成サービス「マネーフォワード」だ。
現在は様々な無料家計簿アプリがあるが、圧倒的に機能が良いのが「マネーフォワード」だ。App Storeのファイナンス部門で無料アプリ1位になっている。
自動家計簿作成サービスとは、銀行・クレジットカード・証券会社・電子マネーなどの情報を登録しておけば、利用履歴をマネーフォワードで一括管理してくれるサービスのことだ。
家計簿を付ける上で、これまでは自分の銀行口座やクレジットカード明細を見て、自分で記録しなければならなかった。しかし、マネーフォワードは銀行やクレジットカードの情報を取得し、自動で割り振ってくれる。
あなたがコンビニで700円のクレジットカード払いをすると、「食費 700円」といったように自動でマネーフォワードに反映される。銀行から電気代6,000円が引き落とされた場合は「光熱費 6,000円」といった具合だ。
このサービスを利用すると、現金を使った時だけアプリから記帳するだけで、あとは自動で家計簿が作成できることになる。しかし、家計簿を作成しただけでは意味がない。
私は週に3日ほどはログインして、お金の利用履歴にチェックを入れる。その際に、もし費目に間違いがあれば訂正する。
この作業は1分も掛からないが、効果は絶大だ。「今月はお金を使いすぎている」「食費が高い」といったことがすぐに把握できるので、お金を使わないようになるからだ。
マネーフォワードは無料なので、まずは3ヶ月試してみてほしい。3ヶ月家計簿を付けると、自分の家計が見えてくる。全体が把握できたら、「今月は食費を6万円以下に抑えよう」といった目標が立てられる。
お金を使わない生活をするためには、家計管理は必須だ。
↓「マネーフォワード」については下記の記事をチェック!
家計簿のフリーソフト|マネーフォワードが圧倒的に便利
3.「安いから買う」をやめて費用対効果を意識する
「服はファストファッションやユニクロで買っている」といった節約をする方が多いが、お金が貯まる人は商品の安さよりも費用対効果を考える。
例えば、あなたが10,000円のズボンを買ったとする。10,000円の服を100回着た場合、1回あたりの費用は100円だ。また、5,000円のズボンを買って25回しか来なかった場合、1回あたり200円が掛かっていることになる。
つまり、10,000円のズボンの方が費用対効果が高いことになる。服に限らず物を買う時は、1回当たりの費用を意識するとお金を使わないようになる。
また、買うだけではなく売ることも考えよう。ブックオフで800円の本を買うよりも、1,000円で買って500円で売った方が安く済むからだ。
お金を使わない生活ができている人は、物を大事に使ってフリマアプリやヤフオクなどで売る人が多い。「安いから買う」はやめよう。
4.買い物に行く回数を減らす
その日の特価品を求めて、毎日のようにスーパーに通う方が多い。
しかし、それはスーパーの戦略にはまってしまっている。スーパーは特売品を用意することで、それ以外のジュース・お菓子といった嗜好品も買うことが分かっているからだ。
お金を使わない生活が出来ている人は、買い物に行く回数が少ない。スーパーだと1週間分をまとめて購入し、計画的に食材を使っているのだ。
シャンプーやボディソープなども、無くなったら買うという人は多い。しかし、節約ができる人は元から買う日を決めておき(特売日やポイントアップデーなど)、それまでにリストアップしておいて計画的に買っている。
まずは、どうすれば買い物に行く回数を減らせるのか考えてみよう。
5.固定費削減には徹底的にこだわる
お金を使わない生活をするためには、固定費に無駄が無いか徹底的に調べよう。
最も無駄が多い出費が「通信費」だ。パソコン・スマートフォン・タブレットなどが普及し、家計の中で通信費が占める割合が増えている。
家族で通信費が月3万円といった家族も多い。しかし、通信費に3万円も出していては、お金が貯まるはずがない。
スマホを持っていると、電話カケホーダイがついて月額8,640円が相場となっている。しかし、私は格安SIMのDMMモバイルと契約し、月3,691円でスマホを運用している。しかも、通信量も多く、スマホの機種も妥協していない。
通信費が3万円→1万5千円になれば、年間で18万円が貯金できるようになる。その他にも、家賃・車の費用といった固定費は、削減できるかどうか検証しよう。
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6.タイム イズ マネーを意識する
「お金を節約したい!」と思う方は多いが、「無駄な時間を無くしたい!」という方は少ない。
私は、最も大事な物はお金ではなく時間だと思っている。時間さえあればお金を稼ぐこともできるし、家族と大事な時間を過ごすこともできる。
お金が貯められる人というのは、時間の大切さを知っている人だ。例えば、あなたが自動お掃除ロボット「ルンバ」を7万円で購入したとする。
ルンバは毎日の掃除を楽にしてくれるので、あなたの自由な時間が増える。しかし、せっかく増えた時間をダラダラ過ごすのであれば意味がない。
自由な時間が増えたので自炊をしたり、読書をするなど自分を磨くことに使うことが重要なのだ。自由な時間を使って、その時間を有効活用する。この繰り返しができる人が、お金が貯まる人なのだ。
保険は最低限必要なものだけ入る
人生で住宅購入の次に費用が掛かる「保険」。あなたは適当に選んでいないだろうか?
赤字家計にも関わらず、保険は「生命保険」「がん保険」「医療保険」と多額の保険料を払い続けている方は多い。
保険は悪い事が起きた時に支払われる宝くじのようなものだ。総合的には保険会社が儲かるようにできているが、一部の不幸があった人は得する制度となっている。
しかし、まず認識してほしいのが「保険で全てまかなうことは出来ない」のだ。これからどんな病気や怪我をするか分からないが、様々な保険に入っていれば安心ということはない。もし保険が適応外であったが、様々な保険に入っていても全く意味がない。
本当に安心して生活をしたいのであれば、保険は最低限必要なものだけにして貯金を貯めることだ。ある程度の貯金があれば、何か不幸があっても対応できる。
誰もが入っている健康保険は、実はかなり優秀だ。どんな病院に行っても医療費の自己負担は3割だけだし、医療費が高額になった場合(例えば月100万円の医療費が掛かった場合)でも、自己負担は約9万円となる。出産した場合には、子ども一人あたり42万円も支給される。
つまり、医療用の貯金が100万円あれば、病気・怪我になったとしても10ヶ月程度は大丈夫なのだ。
さらに、会社員が入っている健康保険は、会社を休んでも最長1年6ヶ月は給料の3分の2がもらえる「傷病手当金」や、出産日前42日間から出産後56日間は給料の3分の2がもらえる「出産手当金」まで給付される。
こういった制度を理解せずに、民間の保険を検討することはできない。少しずつ医療用の貯金を貯めて、今入っている保険を減らすことができれば家計は大幅に改善される。
お金を使わない生活を目指すのは時間が掛かる
今回はお金を使わない生活をするために必要な7つの知識を紹介した。
今回紹介した内容を1つ1つ実践すれば、あなたは必要な物だけにお金を払い、貯金が貯まるようになる。しかし、お金を管理できるようになるのは、頑張っても3ヶ月は掛かるだろう。
お金を管理して、毎月の目標を立てていく。お金が貯まったら、自分に投資してさらにお金が貯まるような知識を身につける。この繰り返しができると、自然にどんどんお金は貯まっていく。
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