一戸建てのインターネット回線で悩んでいる方へ
「一戸建てでインターネットを契約したいけど、光回線ってどれを選んでよいか全くわからない・・・。」と悩んでいる方へ。
光回線の広告はよく目にしますが、「フレッツ光」「ソフトバンク光」「auひかり」など、あまりに種類がありすぎて違いが全く分かりません。
そこで、今回はインターネット回線の知識が全くない方でも、どの回線がお得なのかを徹底的に解説します。
インターネット回線は「光回線」と「ADSL」に分けられる
まず、基本情報として把握していただきたいのが、インターネット回線は「光回線」と「ADSL回線」の2つがあります。
光回線とは、光ケーブルを使う通信方法で、通信のスピードが売りとなっています。対して、ADSL回線は電話回線を使用します。
速度は、光回線が1MGbps(1,000Mbps)に対し、ADSLは50Mbps程度です。現在は動画の画質が良くなっているため通信量も多くなっており、ADSL回線はかなり遅く感じます。
個人的には、これから4K動画やハイレゾ動画など通信量を多く使う放送が増えていく中で、ADSL回線の選択肢は無いと思います。
光回線は「フレッツ光」「光コラボ」「独自回線」(NURO光・auひかり)の3つに分けられる
次に、光回線の種類は3つに分けられます。「フレッツ光」「光コラボ」「独自回線」(NURO光・auひかり)の3つです。
フレッツ光
最も加入者数が多い光回線が「フレッツ光」です。
NTT東日本・西日本が販売している光回線サービスですが、以前と違い現在はオススメできないサービスとなっています。
フレッツ光は全国の販売代理店が取り扱っていましたが、以前は1件売ると8万円〜10万円の販売報酬をNTTから受け取ることができました。そこで、各社は競って5万円キャッシュバック・10万円キャッシュバックなどのキャンペーンを実施しました。
なぜここまでのキャッシュバックを行ったのかというと、販売代理店は販売実績に応じて販売報酬が増える制度となっていたためです。NTTが各販売代理店を競わせたので、その分契約者にもお得なキャッシュバックが展開されました。
しかし、2016年に政府が法律を変更し販売代理店への報酬が大きく減ったことで、大幅なキャッシュバックが出来なくなりました。この結果、現在では利用料金が高く、オススメできないサービスとなっています。
光コラボレーション
光コラボレーションは、フレッツ光とほぼ同様のサービスです。
「ソフトバンク光」「ドコモ光」「OCN光」といったサービスを聞いたことがあると思います。こういった「◯◯光」というサービスは、フレッツ光を通信事業者が名前を変えて売っているだけです。
携帯電話やプロバイダとセット販売することで安く見せていますが、内容としてはフレッツ光と同様です。光コラボレーションも料金やキャッシュバックは大したことがなく、オススメは出来ません。
独自回線「NURO光」「auひかり」
一戸建てを建てる方にとって、インターネット光回線で最もオススメなのが独自回線の「NURO光」と「auひかり」です。
「NURO光」とは、ソネットが展開している光通信サービスです。NTTから光回線を借りているものの、フレッツ光とは違う自社で構築した光回線の通信サービスとなっており、自社で展開しているので料金が安いだけでなく、キャッシュバックや工事費用無料などのサービスも充実しています。
「NURO光」の特徴として、料金が安いだけではありません。フレッツ光の2倍となる「最大2Gbps」というスピードを実現しており、一戸建てで加入できるサービスの中では最も速度が早くなっています。
また、もう一つの独自回線としてオススメなのが「auひかり」です。
「auひかり」はKDDIの独自回線サービスです。独自の光回線設備となっており、NURO光ほどではありませんがフレッツ光よりも通信速度が早くなっています。
自社商品なので、販売代理店への販売手数料(報酬)を多く設定していることから、価格を抑えることができています。
auユーザーであれば、「auスマートバリュー」でスマホ代が最大2,000円OFF/月となっています。auのスマホを持っている方は、圧倒的にお得です。
「NURO光」のメリット・デメリット
「NURO光」は料金が安く、回線の速度も光回線より速くなっています。メリット・デメリットを詳しく解説します。
メリット① 料金が安い
一戸建ての場合、NURO光は最も月額使用料が安いです。
NURO光 : 4,743円
auひかり : 5,100円
フレッツ光 : 5,700円
固定電話が必要な場合は、いずれも+500円で電話番号を取得することができます。
メリット② wifi機器が無料で使える
フレッツ光で家を無線でインターネットに繋げたい場合、5,000円前後で販売されている無線wifiを購入する必要があります。フレッツ光から毎月数百円でレンタルするケースもあります。
NURO光の場合、装置に無線wifiが内蔵されています。LANケーブルを繋がなくても、家中を無線で通信することが可能です。
メリット③ ウイルスソフトが無料
フレッツ光の場合、ウイルスソフトが月額400円程度します。しかし、NURO光は「カスペルスキー」という高性能のソフトを5台の機器まで無料で使用することができます。
メリット④ 通信速度が速い
フレッツ光の2倍となる2Mbpsを達成しているため通信速度は圧倒的に早く、家の中で通信モデムから一番離れている場所でも快適なスピードです。無線にも関わらずここまで早いのが驚きです。
「戸建の隅から隅まで電波は入るの?」と不安になる方がいますが、家がよっぽどの豪邸でない限りは大丈夫です。私の家では2階の納戸に設置していますが、一番遠い1階のダイニングまで十分に電波が届きます。
メリット⑤ ソフトバンクのスマホBB割
ソフトバンクのスマホ携帯を使用している方は、月額1,522円安くなります。携帯が2,000円安くなるのはありがたいですね。
デメリット① 利用できるエリアが限られる
NURO光の最も大きなデメリットとして、利用できるエリアが限られることです。
設置可能施設:戸建て、7階以下のマンション
設置エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県 ※ 一部エリアを除く
このエリア以外に住んでいる方は、NURO光には加入できません。
「auひかり」のメリット・デメリット
次に、auひかりのメリット・デメリットを紹介します。
メリット① フレッツ光よりも料金が安い
NURO光ほどではないものの、auひかりはフレッツ光よりも料金が安く、キャンペーンもお得な物が多いです。
auひかり : 5,100円
NURO光 : 4,743円
フレッツ光 : 5,700円
メリット② auのスマホとセットで安くなる
auひかりを選ぶ大きなメリットとして、auスマホの割引となります。最大で毎月2,000円の割引が受けられます。
「最大2,000円割引」
データ定額10/13/30(GB)
「最大1,410円割引」
データ定額5/8/20(GB)
データ定額5/8(ケータイ)
LTEフラット
LTEフラット for Tab/Tab(i)/Tab(L)
「最大934円割引」
データ定額2/3(GB)
データ定額2(V)/3(V)
データ定額2(VK)/3(VK)
メリット③ NURO光が対応していない対応エリアがある
戸建:全国 ※大阪府、京都府、和歌山県、奈良県、滋賀県、兵庫県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県、沖縄県を除く
マンション:全国 ※沖縄県を除く
関西地区は基本的に対応していませんが、NURO光に対応していないエリアでもauひかりであれば加入できるケースがあります。
デメリット① 違約金発生の可能性がある
auひかりを一戸建てで契約する場合、3年単位での契約となります。更新期間以外では、違約金15,000円が掛かります。NURO光が2年単位で違約金9,800円のため、auひかりの方が高額です。
デメリット② 戸建タイプは解約時に撤去工事が掛かる
また、戸建タイプの場合は解約時に撤去工事が必須となり、28,800円の費用がかかります。NURO光の場合、撤去工事費用は発生しません。
まとめ
一戸建てでネット回線に加入する場合、現状では下記の選び方となります。
「NURO光」に加入するべき方
NURO光の対象エリアに住んでいて、auのスマホを使っていない方はNURO光を選ぶのがお得です。キャッシュバックも多く、工事費も無料です。料金も最も安いため、auひかりやフレッツ光を選ぶ必要はありません。
「auひかり」に加入するべき方
auひかりに加入する方は、auひかりの対象エリアに住んでいてauスマホを使っている方です。また、NURO光の対象エリアに住んでおらず、auひかりの対象エリアに住んでいる方も、auひかりを選ぶべきです。
「フレッツ光」に加入する方
NURO光・auひかりの対象エリアに住んでいない方は、フレッツ光を選びましょう。フレッツ光は月額料金が高く、キャッシュバックも少ないですが仕方ありません。
インターネット回線の契約は複雑なため、戸建に住んでいる方がネット回線を契約するにあたり分かりやすく解説しました。参考になれば幸いです。
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