銀行の選び方は貯金額に影響する
ほとんどの方は、給与を振り込んでもらうために何となく作った銀行口座を使っています。しかし、それだけでは不十分です。
節約の知識がある方は、必ず口座を分けて管理をして、手数料も掛からない方法を知っています。
銀行の選び方を知っておくだけで、将来の貯金額は変わるのです。
銀行の種類
銀行の選び方をお伝えする前に、銀行の種類について知っておく必要があります。
下記の3つは把握しておきましょう。
・都市銀行
メガバンクと言われるのが都市銀行です。全国にサービスを展開していますが、地方の支店は少ないことが多いです。
金利などサービス面も劣る場合が多いですが、全国に展開しているので転勤がある方などは利用すべき銀行です。
・地方銀行
地方で展開する銀行で、その地域では大きなシェアを誇ります。地域密着で、ローンなどメガバンクに比べて金利が安い場合が多いです。
・ネット銀行
支店を持たず、ネットで展開する銀行です。コンビニや銀行各社と提携しているので、ATMは様々な場所で使えます。
ネット銀行のメリットは、手数料や金利などサービスが格段に良いことです。
メインバンクとサブバンク
節約をしている人は、メインバンクとサブバンクを使い分けています。
メインバンクとは、主に給料を振り込んでもらい、クレジットカードなどを引き落とす口座です。生活費については、こちらで管理します。
サブバンクは、主に資産を運用する口座です。貯金・株式投資などは、メインバンクとは分けて管理します。
メインバンクは都市銀行や地方銀行を選び、サブバンクではネット銀行を選ぶのが一般的です。
銀行の選び方のポイントは「他行への振込手数料」「ATM手数料」「自動振込・入金」
サブバンクでネット銀行を選ぶ理由が、これらのサービスが充実しているからです。
例えば、私は住信SBIネット銀行を使っていますが、自動入金サービスでメインバンクから振込が必要なお金と先取り貯金するお金を入金します。
自動振込サービスで、家賃を支払います。他行への振込手数料が無料なので、最初に設定しておくだけで毎月自動的に支払ってくれます。
また、ATM手数料も無料で、コンビニから24時間引き出せます。
昼休みに銀行のATMが混んでいる光景を見ることがありますが、ATM手数料のために並ぶ必要は全くありません。
サブバンクを持っておくと、このように手間と手数料を節約できるのです。
オススメの銀行①「住信SBIネット銀行」
ネットバンクで最も人気となっているのが「住信SBIネット銀行」です。住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBIホールディングスが50%ずつ出資している銀行です。
口座開設・維持手数料は一切無料です。また、ランクによってサービスの回数が異なります。
「手数料無料サービス」
・ランク1
ATM利用手数料(出金) : 月2回
他行振込手数料 : 月1回
・ランク2
ATM利用手数料(出金) : 月5回
他行振込手数料 : 月3回
なお、ATMでの入金は何度でも無料です。
ランク1からスタートになりますが、手数料無料の回数が足りない場合はランク2を目指す必要があります。
ランク2になるには、「月末の預金残高100万円以上」もしくは「月末の預金残高1,000円以上+30歳未満」という条件が分かりやすいです。
その他、月末の預金残高1,000円以上かつ下記の内2つの条件に当てはまる必要があります。
1. 外貨預金(普通・定期)の月末残高あり
2. 仕組預金の月末残高あり
3. SBIハイブリッド預金の月末残高あり
4. カードローンの月末借入残高あり
5. 目的ローンまたは不動産担保ローンの月末借入残高あり
6. 給与、賞与または年金のご入金あり
7. 純金積立のご契約あり
8. Visaデビットカードの月末時点の確定金額が合計1万円以上
ランク3・4もありますが、手数料無料の回数はランク2で十分だと思います。オークションを頻繁に利用する方など、振込手数料無料が多い方が良い場合は、条件を確認してみてください。
「ATMの提携先」
ATMの提携先が多いのも、強みの一つです。
・セブン銀行
セブンイレブン、イトーヨーカドー
・イーネット
ファミリーマート、スリーエフ、ポプラ
・ローソン
ローソン、ナチュラルローソン
・イオン銀行
イオン、マックスバリュ、ミニストップ
・ビューアルッテ
JR東日本の駅、ビックカメラ
・ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行、ファミリーマート
これだけ提携先があれば、引き出す場所に困ることはありません。
「自動振込・入金」
住信SBIネット銀行では、自動振込サービスがあります。
例えば、毎月1日に子供へ仕送りをしたい、毎月25日に家賃を払いたいといった取引を登録しておくことで、自動で振込をしてくれます。
他行への振込手数料が無料の回数範囲内であれば、もちろん無料で利用できます。
また、住信SBIネット銀行には「自動入金サービス」があります。
毎月5日または27日に指定金額を自動入金してくれます。そこから4日間のタイムラグがあるため、毎月9日または31日に決めた金額が無料で移動されています。
つまり、自動入金・自動振込を設定しておけば、毎月メインバンクから自動で住信SBIネット銀行に入金し、必要な振込み先へ自動で入金してくれるのです。
オススメの銀行②「楽天銀行」
次にオススメするのが「楽天銀行」です。
楽天銀行も口座開設・維持手数料は無料です。また、住信SBIネット銀行と同様に、ランク別にサービスが分かれています。
「手数料無料サービス」
・アドバンスト
ATM利用手数料(出金) : 月1回
他行振込手数料 : 月1回
・プレミアム
ATM利用手数料(出金) : 月2回
他行振込手数料 : 月2回
・VIP
ATM利用手数料(出金) : 月5回
他行振込手数料 : 月3回
・スーパーVIP
ATM利用手数料(出金) : 月7回
他行振込手数料 : 月3回
各ランクになる条件は下記となります。
・アドバンスト
残高10万円以上
・プレミアム
残高50万円以上
・VIP
残高100万円以上
・スーパーVIP
残高300万円以上
残高が100万円以上でVIPランクになり、他行への振込手数料が3回無料になります。
貯金がない方でも、給与・賞与・公的年金を楽天銀行の口座で受け取ると、他行宛振込手数料が月3回無料となります。
また、使わなかった無料回数は、2回まで次月に繰り越すことが出来ます。
「ATMの提携先」
ATMの提携先は、住信SBIネット銀行と同様に多いです。
・セブン銀行
セブンイレブン、イトーヨーカドー
・イーネット
ファミリーマート、スリーエフ、ポプラ
・ローソン
ローソン、ナチュラルローソン
・イオン銀行
イオン、マックスバリュ、ミニストップ
・ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行、ファミリーマート
・三菱東京UFJ銀行
・みずほ銀行
「自動振込・入金」
楽天銀行でも、自動振込サービスがあります。しかし、自動入金サービスは無いため、自動入金を利用したい方は住信SBIネット銀行か、この後説明するソニー銀行を選びましょう。
オススメの銀行③「ソニー銀行」
次に紹介するのが「ソニー銀行」です。
ソニー銀行も、住信SBIネット銀行や楽天銀行と同様に手数料無料サービスがあります。また、他の2つの銀行と違い、ランクによる違いはありません。
「手数料無料サービス」
ATM利用手数料は、セブン銀行・イオン銀行であれば入金・出金ともに何度でも手数料無料です。また、下記の銀行の場合、出金は4回まで無料で、入金は何度でも無料となります。
・イーネット
ファミリーマート、スリーエフ、ポプラ
・ローソン
ローソン、ナチュラルローソン
・ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行、ファミリーマート
・三菱東京UFJ銀行
・三井住友銀行
他行への振込手数料は、Visaデビットカード「Sony Bank WALLET」を保有することで月2回まで無料になります。
「Sony Bank WALLET」は入会金・年会費が一切掛からないため、作っても損はありません。
「自動振込・入金」
住信SBIネット銀行と同様に、自動振込・入金サービスがあります。また、同様に自動入金は手数料無料となり、自動振込は月に2回までの無料枠であれば当然無料です。
サブバンクはこの3つから選んで問題なし
サブバンクを選ぶ上では、この3つの銀行から選べば問題ありません。それほど、この3つの銀行はサービスが他を圧倒しています。
楽天銀行は自動入金が無いので、必要な方は候補から外れると思います。また、貯金額に応じてランクが決まりますが、ソニー銀行は貯金額に関係なくサービスが受けられるのが魅力です。
銀行の維持手数料は無料なので、2つの口座を作って用途で使い分けるのもアリですね。
ぜひ検討してみてください。
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