子供が自転車に乗るには保険は必須
あなたの子供が自転車に乗っている場合、ちゃんと保険に入っているだろうか?
警察庁の統計によると、自転車事故の負傷者数は年間12万人・死者600人に上っている。自転車事故の構成を年齢別にみると、15歳以下(17.8%)、16~24歳(22.0%)、65歳以上(18.2%)と若年層や高齢者の比率が高くなっている。
これだけの事故が起きているにもかかわらず、自分の子供を自転車保険に入れていない場合が多い。小さな子供が事故を起こした場合でも、大人同様に責任を取る必要があるにもかかわらずだ。
今回は、もしもの時に備える子供の自転車保険について、詳しく紹介していく。
未成年者の自転車加害事故の例
自転車は小さな子供でも気軽に乗れる乗り物だ。しかし、れっきとした「軽車輌」に該当する。
歩行者と接触すれば加害者になり、高額な賠償金を支払わなければならないこともある。2013年に出た判例では、小学5年生の男児が散歩中の女性(62歳)に正面から衝突し、約5年経っても意識が戻らず、母親に約9,500万円の賠償金を支払うよう命じる判決が下された。
その他でも、下記のような判決が出ている。
・賠償額5,000万円
女子高生が夜間、携帯電話を操作しながら無灯火で走行し看護師と衝突。看護師には重大な障害が残った。
・賠償額4,043万円
男子高校生が赤信号で横断歩道を自転車走行中、旋盤工の運転するオートバイと衝突。旋盤工は死亡。
・賠償額3,138万円
男子高校生が自転車で交差点に無理に侵入。女性が運転する自転車と衝突。女性は死亡
もし保険に入っていない場合、これだけの賠償額が課されることになる。一般的な家庭では、自己破産に追い込まれてしまう。
自転車は「車輌」という認識を持ち、もしもの時のために必ず保険に入っておこう。
自転車事故に備える2つの保険
自転車事故に備えるには「傷害保険」と「個人賠償責任保険」の2つが必要だ。
「傷害保険」とは、自転車に乗っていたり、自転車にぶつかったりした場合の自分の怪我に備える保険である。
対して「個人賠償責任保険」は、自転車事故で他人に怪我をさせたり、物を壊して法律上の賠償責任が発生したりといった場合に備える保険だ。
「個人賠償責任保険」は、自動車保険や火災保険の特約として用意されていることが多い。まずは自分が加入している損害保険に含まれていないかどうか確認をしよう。
自転車保険オススメ2つ
自転車保険は様々な保険会社から販売されている。最近は自転車ブームから申し込みが増えており、今後も増加が想定される。
自転車保険の中で、オススメの物を2つ紹介する。
・au損害保険「100円自転車プラン」
「au損害保険」は、あいおい損保とKDDIが共同で設立した保険だ。
3300万人というau携帯電話の顧客をターゲットにしており、携帯電話で契約から保険金請求までの手続きができる。保険料も携帯電話の通話料と一緒に支払う事ができるので、「アプリ感覚で買える損害保険」となっている。
その中で大ヒットしているのが「100円自転車プラン」だ。月々100円の保険料にも関わらず、個人賠償責任額は最大1000万円まで、通院・入院なども補填されている。
「月々100円の保険料」「個人賠償責任は最大1000万円」に加え、今までは死亡・後遺障害補償を200万円だったが450万円に増額して「100円 自転車プラン」として通常商品にラインアップした。
ただしこのプランだと入院・通院は対象外。入院・通院やさらに高額な賠償事故に備えたい人には、月々280円からの「自転車ワイドプラン」3タイプが用意されている。最近ではこの「自転車ワイドプラン」の加入者数も急激に伸びている。
・チューリッヒ保険「スーパー傷害保険Lite」
チューリッヒ保険の自転車保険も好評だ。月額600円で、死亡・後遺障害保険金額1000万円、入院保険金日額3000円に加え、手術保険金が補償される。
さらに月額80円の「賠償責任危険補償特約」を付ければ、事故の賠償金額が5000万円まで補償される。
自動車保険にしっかりと入る方には、お勧めのプランだ。
保険は比較して決めよう
自転車保険は、その他も様々な商品がある。一つ一つのサイトを見るのは大変なので、保険の比較サイトを活用しよう。
保険の比較サイト「保険市場」では、各自転車保険の詳細が詳しく紹介されている。この記事ではau損害保険・チューリッヒ保険を紹介したが、その他にも色んなタイプが販売されているので参考にしてほしい。
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