医療費も節約できる
あなたが風邪を引いて病院に行くと、診察後にお金を払って帰ります。
医療費や薬代は決められており、交渉の余地はありません。そこで、「医療費の節約なんて出来ない」と思っている方が多いです。
しかし、医療費の節約術を使えば、医療費を抑えることも可能です。今回は、医療費の節約術について紹介します。
医療費の節約術①「かかりつけ医を持つ」
「大きな病院に行った方が専門の医師に診察してもらえる」という理由で、近所の病院ではなく大きな大学病院に行く方がいます。
しかし、2016年の法改正により、ベッド数が200床以上の医療機関では、紹介状がないと数千円の初診料が掛かることになりました。さらに500床以上を持つ大病院については、5,000円以上の初診料が掛かります。
診療所の方が大病院よりも待ち時間が少なく、他の医療機関への転医も的確なアドバイスが貰えるので、節約効果が高いのです。
近所のかかりつけ医は事前に決めておきましょう。病気や怪我をしてから探すのは大変です。
医療費の節約術②「受診する時間に気をつける」
仕事の都合や待ち時間が嫌で、緊急医に行ってしまう方がいます。
しかし、時間外や休診日の診察は、時間外加算がついて医療費が高くなります。
時間外加算平日の6~8時と18~22時、土曜日の12~22時の間は、初診で850円、再診650円割高になります。休日加算日曜日、祝日、年末年始の休日は、初診で2,500円、再診で1,900円割高になります。深夜加算深夜から早朝にかかる22~6時は、初診で4,800円、最新で4,200円割高になります。
緊急の場合は仕方ありませんが、安易に時間受診をすることは控えましょう。
小さなお子様が急に体調を崩した場合は、小児科医や看護師に相談できるサービスがあります。休日や夜間でも相談可能なので、まずは相談することをオススメします。
医療費の節約術③「ジェネリック医薬品を処方してもらう」
ジェネリック医薬品とは、製薬会社の特許が切れた薬を、他のメーカーが同じ有効成分で製造した薬です。
開発費が掛かっていないため、値段を安い藥となっています。同じ効き目で安くなっているので、ジェネリック医薬品を選べる場合は必ず選びましょう。
主成分は同じでも添加物が違う場合もあるので、医師や薬剤師に相談してみてください。
医療費の節約術④「スイッチOTC薬を利用する」
以前は医者の処方箋が無ければ使用できない薬の成分のうち、今では市販薬でも使えるようになった成分があります。
そういった強い効果のある成分を使った市販薬を「スイッチOTC薬」と言います。
薬局で購入できるので、医療費を節約することができます。スイッチOTC薬にはどのような薬があるのか、把握しておきましょう。
医療費の節約術⑤「医療費控除を活用する」
1世帯で1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合、所得税の控除が受けられます。
家族全員で10万円を超えた金額が対象なので、対象になる家庭は多いです。しかし、対象の家庭にも関わらず、面倒だからという理由で申告をしない人が多いのです。
例えばあなたの家庭での医療費が20万円だった場合は、所得控除を受けられるのは10万円です。所得税10%・住民税10%の場合、2万円の税金還付があります。
また、治療に関わることであれば、医者に行った場合の医療費だけが対象ではありません。風邪を引いて薬局で風邪薬を買った、怪我をして薬局で湿布を買ったといった出費も、医療費控除に含まれます。
医療費の節約術⑥「高額医療費制度を活用する」
意外に知られていないのですが、健康保険には「高額医療費制度」があります。
高額医療費制度とは、1ヶ月の限度額を超えた医療費を還付してくれる制度です。一般的な年収(370万~770万)であれば、月に数十万円の医療費が掛かった場合でも、自己負担は8万円程度になります。
高額医療費制度が使える方は、必ず申請しましょう。
医療費の節約術⑦「セルフメディケーションを活用する」
2017年から新しく始まった節税制度が「セルフメディケーション」です。
市販薬の中で「OTCマーク」がついている医薬品で、年間12,000円以上が掛かった場合、確定申告で控除が受けられます。
市販薬を買う機会が多い方は、ぜひ活用してみてください。
医療費はしっかりと節約しよう医療費はしっかりと節約しよう
医療費はその年によって高額になる場合があるので、医療費の節約術はしっかりと把握しておきましょう。
病気をしてから医療費の節約術を勉強するのは遅いです。知識を身につけておけば、病気・怪我をした時に必ず役立ちます。
ぜひ、実践してみてください。
【関連記事はこちら】