理想的な収入に対する支出の割合を考えよう
家計を管理して節約をするためには「理想的な収入に対する支出の割合」を把握していることが重要です。
理想の支出割合・金額を決めて、実際の支出と比べることで改善点が見えてきます。恐らく、理想と実際の家計簿は大きなギャップがあるはずです。
しかし、自分以外の家庭でどれくらい支出しているのかは分かりません。そこで今回は、一般家庭の収入に対する支出の割合について解説していきます。
夫婦二人+小さい子供1人の家計
まず、若い夫婦2人で小さい子供が1人の家計の例を紹介します。
「固定費」(140,000円)
住居費 : 70,000円(26%)
マイカー費 : 40,000円(15%)
通信費 : 10,000円(4%)
保険料 : 5,000円(2%)
教育費 : 15,000円(6%)
「変動費」(105,000円)
食費 : 45,000円(17%)
水道光熱費 : 15,000円(6%)
日用品・雑費 : 7,000円(3%)
趣味・娯楽費 : 10,000円(4%)
被服費 : 10,000円(4%)
交際費 : 8,000円(3%)
その他 : 10,000円(4%)
貯蓄 : 25,000円(9%)
合計 : 270,000円
あなたの家庭と比べていかがでしょうか?決して無駄遣いはしておらず、ここまで家計を管理出来ていれば貯金も貯めることができます。
固定費の割合が52%・変動費の割合が39%となっており、可能であれば固定費の更なる削減が理想です。
夫婦二人+中高生の子供2人の家計
次に、夫婦二人と中高生の子供2人という家庭の一例を紹介します。教育費が高くなってくる時期です。
「固定費」(201,000円)
住居費 : 80,000円(25%)
マイカー費 : 40,000円(13%)
通信費 : 20,000円(6%)
保険料 : 15,000円(5%)
教育費 : 36,000円(11%)
子供の小遣い : 10,000円(3%)
「変動費」(119,000円)
食費 : 50,000円(16%)
水道光熱費 : 18,000円(6%)
日用品・雑費 : 8,000円(3%)
趣味・娯楽費 : 10,000円(3%)
被服費 : 15,000円(5%)
交際費 : 8,000円(3%)
その他 : 10,000円(3%)
貯蓄 : 0円
合計 : 320,000円
中高生の子供がいる家庭は、どうしても出費がかさみます。手取り32万円である程度家計を管理できているものの、貯蓄が貯まっていません。
ただ、手取りの範囲で毎月赤字になっていないのであれば、ボーナスを貯蓄に回すことができます。
固定費の割合が63%・変動費の割合が37%となっており、ここでも固定費の高さが問題になってきます。
あなたが見直すべきは「固定費」
赤字家計の原因となっているのは、ほとんどの家庭で「固定費」です。
お金を使いすぎる方は買い物・交際費などの変動費が多くなりますが、しっかりと家計を管理出来ていても赤字なのは固定費が削れていないからです。
主婦の方に「どのような努力をしていますか?」と聞くと、「スーパーの特売で買っている。」「自炊をしている。」「電気をこまめに消している。」といった回答が返ってきますが、赤字の大きな原因は固定費なので、変動費を頑張って減らしても効果が薄いのです。
黒字家計と赤字家計を比べてみると、貯蓄ができる家計は固定費45%・変動費25%・貯蓄20%という割合でした。この比率に近づくほど、黒字家計になります。
まず見直すべきは「マイカー」の費用です。通勤や子供の幼稚園送迎など毎日使うのであれば仕方が無いのですが、週末やスーパーへの買い物程度であれば「カーシェアリング」に切り替えることで、大きく出費を減らすことができます。
↓「カーシェアリング」については下記の記事をチェック!
カーシェアリング比較!車代を3分の1にする
また、通信費も大きな出費となっています。家の光回線をWIMAXに切り替えたり、スマホを格安SIMに変えることで半額以下にすることも可能です。
↓「通信費の節約」については下記の記事をチェック!
・格安スマホでもiPhone6sはお得に使える!使用料を半額にする方法
・インターネット代を劇的に節約するにはWIMAXをメイン回線に!メリット・デメリット9選
「とにかくお金を節約する」のではなく、「今月は通信費を見直そう」「今月は食費を5万円以下にしよう」といった目標を立てることが重要です。
まずは、あなたの家庭の理想的な収入に対する支出の割合を考えてみましょう。問題点を1つ1つ改善することで、貯金のできる家計になります。
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