生涯独身者が増えている
最近は結婚する人が減り、生涯未婚率は年々上がってきている。
生涯未婚率は男性で20.1%・女性で10.6%だ。生涯独身になる場合、早くから考えなければいけないのが「老後の資金計画」だ。
男性の場合、独身男性は既婚男性と比較して年金が少ない。既婚男性の場合だと、妻が専業主婦でも現役収入の6割程度はもらえるが、独身男性は4割程度となってしまう。
女性の場合はさらに少ない。男性と比べると年収や退職金の平均額が少なく、厚生年金も年収に対して決まるのでもらえる金額が少なくなってしまう。
おひとりさまの老後に向けた資金計画について、詳しく解説していく。
どれくらいの金額が必要か
老後に対してどれくらいの貯金が必要かは、人によって異なる。
分かりやすい例として、月当たりの支出を20万円に設定し、老後は25年間(65歳→90歳)とする。20万円×12ヶ月=年間240万円となり、25年間だと240万円×25年間=6000万円だ。
年金が月14万円受給できると、25年間で4200万円の収入がある。つまり、6000万円-4200万円=1800万円が必要な資金となる。
あなたが現在40歳なのであれば、60歳までの20年間でどれだけ貯められるかが重要だ。1800万円÷20年間=90万円のため、月75,000円が老後のために貯めるべき費用となる。
現在老後に向けた貯蓄が0なのであれば、月75,000円を貯めるのは大変だろう。しかし、少しでも早く積立をしなければ、毎月の負担はさらに上がってしまう。
確定拠出年金はダントツでオススメの資産運用法
資産運用と聞くと「損しそうで怖い」「知識が無いのでできない」という方は非常に多い。
株やFXは、毎日のように動向をチェックするイメージなのだろう。しかし、資産運用というのはもっと単純に考えていい。
私が最もオススメしたい資産運用法は「確定拠出年金」だ。貯金や株式投資などよりも、圧倒的にメリットが高いためだ。
例えば、あなたが所得税率20%・住民税率10%を支払っているとする。100万円の収入があって資産運用をする場合は下記となる。
「貯金」
100万円-20万円(所得税)-10万円(住民税)=70万円
貯金をした場合は、100万円を稼ぐと70万円の貯金となる。
「株式投資」
100万円-20万円(所得税)-10万円(住民税)=70万円
70万円+20万円(収益)-4万円(収益に対する税金)=86万円
株式投資で70万円を元手に20万円を稼ぐのは至難の技だ。
さらに、収益に対し20%の税金が掛かってしまう。
「確定拠出年金」
確定拠出年金は100万円が全て残る。
確定拠出年金の大きなメリットとして、全額が所得控除になることだ。つまり、所得税や住民税が一切かからず、投資をすることができる。
100万円から投資がスタートになり、定期預金に入れておくことも可能だ。私は不景気の時は株式投資で日経平均連動型を購入し、好景気になったら定期預金に切り替えるようにしている。この作業は数年に1度だけだ。
株式投資で大きく儲けたとしても、確定拠出年金の方が圧倒的に優位なのだ。定期預金もできるので、投資をしなくても圧倒的にメリットがある。
デメリットとしては、老後まで解約できないことだ。急にお金が必要になった場合でも、確定拠出年金は基本的に引き出すことができない。老後のために大きなメリットがある代わりに、引き出せない仕組みとなっている。
おひとりさまの老後資金を貯めるのであれば、確定拠出年金はぜひ検討してみてほしい。
↓「確定拠出年金」については下記の記事をチェック!
確定拠出年金とは?資産を増やすには投資よりも節税が効果的
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