ロボット掃除機は圧倒的な人気
家電の中で、欲しいものランキングの上位に必ず上がるのが「ロボット掃除機」だ。
ルンバが2002年に登場して以来、日本ではシャープ・パナソニック・東芝がロボット掃除機を発売した。また、今年中にはダイソンがロボット掃除機の発売を予定している。
国内のシェアは、アイロボットのルンバ(76.0%)・シャープのココロボ(8.8%)・ツカモトエイム(6.3%)となっている。発売から13年が経過しているが、未だにルンバが圧倒的な人気だ。
私もロボット掃除機を買うことに決めているので、詳しく機能を調べてみた。今回は、私が調べ尽くした内容を紹介する。
まずはロボット掃除機を販売しているメーカーを知る
ロボット掃除機の圧倒的シェアを誇るアイロボット社は、アメリカの企業だ。
アイロボット社はロボット掃除機以外で聞かない会社なので、ベンチャー企業と思っている方も少なくない。しかし、アイロボット社は軍事・産業用ロボットを製造するメーカーで、アメリカ軍に地雷探知ロボットを納品していたりする。
様々な家電メーカーがあるが、空間を隅から隅まで掃除したり、人工知能の精度などはアイロボット社が上回っているのが現状だ。他のメーカーがアイロボット社に長年勝てていない理由となっている。
その他、日本ではシャープの「ココロボ」、パナソニックの「ルーロ」、東芝の「トルネオロボ」がロボット掃除機を展開している。ルンバを含め、相場は4万円〜8万円程度となっている。
1万円以下の安いロボット掃除機も多くあるが、安い掃除機は吸引力や人工知能が圧倒的に弱い。私はリビング用に購入するため全く視野に入れていないが、狭い寝室専用などで購入するのであれば、選択肢に入れてもいいかもしれない。
ロボット掃除機の比較 ルンバが優れている点
各メーカーが出している商品の機能を全て紹介していくと、恐ろしく長い文章になってしまう。簡単にメリット・デメリットを紹介していく。最も人気の商品となっている「ルンバ871」(amazonで約52,000円)の商品で比較する。
・吸引力が高い
他のメーカーを圧倒しているのは、吸引力の強さだ。吸引力以外の部分で他社が優れていることがあるが、掃除機なので吸引力を最優先に考えるべきだ。
・メンテナンスの手間が圧倒的に少ない
ルンバはブラシの手入れが不要になっている点も大きい。ロボット掃除機の場合、ブラシの手入れはかなり手間になる。ロボットが掃除をすると糸やゴムまで吸ってしまい、ブラシが詰まるからだ。
ルンバ871の場合、新型ローラーを採用しておりゴミを取り込む部分から回転ブラシを無くしている。この構造を採用したことで、劇的にメンテナンスの回数が減る。そして、以前の機種と比較すると50%ほど掃除能力がアップした。
・バッテリーが6年間持つ
日本の機種はバッテリーが横並びで、全て3年間で交換するようになっている。バッテリーは13,000円〜15,000程度となるので、痛い出費だ。
ルンバ871は、以前の機種だと3年間で交換が必要だったバッテリーを、6年間使用できるように改良している。また、ルンバのバッテリーは10,000円程度なので、他の機種に比べると安い。
・ダストボックスが大容量化した
ルンバ871は、以前の機種に比べるとダストボックスが1.6倍に大容量化した。ゴミを捨てる回数が減るのは嬉しい。
ロボット掃除機の比較 ルンバと同等の機能
各メーカーで変わらない機能も紹介しておく。
・段差は2cmまで登れる
各メーカーから出ている機種では、段差が2cmまで登れる。これはどのメーカーでも変わらない。
・バッテリーの充電時間/稼働時間
メーカーによって多少の違いはあるが、充電時間は3時間/稼働時間は2時間程度という機種が一般的だ。
ロボット掃除機の比較 ルンバが劣る点
圧倒的なシェアを誇るルンバだが、日本メーカーよりも劣っている点もある。
・フィルターが水洗いできない
ココロボやトルネオロボは、フィルターを水洗いすることができる。壊れて破れない限りは使えて、約7年程度は持つ。
しかし、ルンバは水洗いができず、3〜4ヶ月で交換が必要になる。フィルターは3,000円ほど掛かるので、年間9,000円程度のメンテナンス費用が発生する。
しかし、純正品でなければ3枚で1600円程度という商品もある。口コミも良いので、これで十分かもしれない。
・ごみ捨てはトルネオロボに軍配
ルンバは本体から簡単にゴミが捨てられるが、トルネオロボはさらに高い機能を備えている。
本体を開けることなく、充電台でゴミを蓄積していく機能だ。ゴミを捨てるのは月に1回程度で済むので、手間が少ない。
しかし、ルンバ871もダストボックスを1.6倍に大容量化しており、そこまでのデメリットには感じない。
・機械の高さ
ルンバは10cmの高さがあるが、トルネオやココロボなど日本製品は9〜9.5cm程度の商品が多い。
この1cmの差で、ソファの下などに入れない場合がある。家具の高さをきちんと確認して、購入する機種を決めよう。
・ルンバは壁にぶつかる
ルンバは障害物を感知する超音波センサーを採用しているが、基本的には壁や家具にぶつかりながら掃除をする。しかし、ココロボなど日本のメーカーでは、超音波センサーが優秀で回避能力が高い。家具にぶつかることはほとんど無い。
家具や壁にぶつかることが少ない分、隅まで掃除がしにくいデメリットがある。それを改善したのが東芝「トルネオ・ロボ」で、24mmの長いブラシと、壁際で3秒間停止して念入りに掃除をする能力がある。
・ハウスダストセンサーはパナソニック「ルーロ」が優秀
パナソニック「ルーロ」には、ハウスダスト発見センサーが付属している。他メーカーのゴミセンサーよりも強力で、目に見えないダストの除去ができる。また、ゴミの多い部分を集中して掃除してくれる。
やはり最もオススメなのは「ルンバ871」
様々なロボット掃除機を比較してみたが、やはり「ルンバ871」は圧倒的にオススメだ。
細かい機能を見ていくと、日本メーカーの方が良い機能を備えている場合がある。しかし、吸引力が高いという最も重要な機能や、ブラシの手入れが不要になった「ルンバ871」は、メンテナンスがラクになりブラシを交換する必要がないことも大きい。
充電池の寿命も、日本メーカーが3年に対し6年となった。ダストボックスも大容量化しており、トルネオの充電器で吸い取ってくれる機能はないものの、ゴミもたっぷり入る。
ルンバには700シリーズ・600シリーズという下位機種もあるが、ブラシや充電池のことも考えると800シリーズである「ルンバ871」は、メンテナンス費用も考えると下位機種よりもお買い得だ。
私は「ルンバ871」を買うことに決めた。ロボット掃除機を検討している方は、この記事が参考になればと思う。
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